アルファルファ天然はちみつ

アルゼンチンの大草原に咲いた瑠璃色の花、アルファルファの蜂蜜を愛用してくださっている友人が、「天然蜂蜜は、胃の中のピロリ菌を退治する、とテレビで放映していましたよ」と知らせてくださった。
胃ガンの要因菌といわれるピロリ菌を、美味しい蜂蜜で撃退できるなんて、素晴らしい。

蜂蜜に関する最古の記録は、紀元前2千年ころにさかのぼり、古代パレスチナの石版に、潰瘍など胃腸の治療に蜂蜜が使用された、と。
その頃、中国やエジプトや・・・蜂蜜は最高の薬とされていたという。
蜂蜜の持つ殺菌力は、ミイラ作りにつかわれたり、肌に蜂蜜を塗ったクレオパトラは輝く美肌であったとか・・・。古代より大活躍の蜂蜜です。


天然蜂蜜を、日々に食する習慣のイギリスにおいては、胃ガンの発生率が低く、結晶をしないよう人工甘味料や水あめを加え、蜂蜜色を調節したりと、加工に加工を重ね、本来の天然蜂蜜とは異質なものにしてしまい、その上、蜂蜜の習慣が少ない日本では胃ガンの発生率は世界一高いということです。


折角の蜂蜜の効能を無にしたくはない、採れたままの蜂蜜を、アルゼンチンの美味しい空気のもと、瓶に詰め日本に運ぶという前代未聞の計画を、恐れも知らず実行してしまったのでした。


天然蜂蜜は、花蜜の種類にもよるけれど、遅かれ早かれ結晶します。開封後も常温におき、結晶したときは温所に置くと柔らかく、また寒所で再び結晶します。
表面に出来る白い層は、蜂が花蜜を採取したときにふくまれる花粉やローヤルゼリーやブドウ糖が結晶した大切なものです。

働き蜂が花から花へと花蜜を吸い、胃に貯め巣に持ち帰り、巣で待ちうける他の働き蜂へ口移しで花蜜を渡します。働き蜂の胃を二回通過した花蜜は、化学変化をおこし蜂蜜となり、巣房に貯められます。
まだ蜂達の仕事は終わりません、扇風機係の働き蜂が、翅を振るわせて風を起こし、水分を蒸発させ、そしてやっと高純度の天然蜂蜜が誕生するのです。


一匹の蜜蜂の蜜を求める範囲は三キロとも四キロともいわれますが、アルゼンチンの大草原のアルファルファの花は、地平線を遥かに越えてアルファルファなのです。


アルファルファは、空中窒素をとりこみ、アミノ酸をもつ蛋白をデンプンと蓄え、カルシウムを有機カルシウムに変え、農薬や肥料を必要とせずに土壌の改良をしてしまうハーブなのです。
抗酸化作用があり、生活習慣病予防、免疫力向上・・・こんなアルファルファの特質のその花蜜から蜜蜂が働いた蜂蜜なのですから。


一匹の働き蜂の一生をかけての働きは、ティスプーン一ぱいの蜂蜜です。ティスプーン一杯づつがコンテナーいっぱいになり、恵まれたアルゼンチンの大自然の本物を日本に運んだのでした。


○ 夏みかんの季節、母が作ってくれました。1kgの蜂蜜が入っていた空き瓶に、夏みかんを剥いて入れ、上から大さじ2〜3杯の蜂蜜を入れ馴染ませる、すぐジュースに満ち、冷蔵庫に保存。みかんと蜂蜜との美味しさの相乗効果、冷蔵庫を開けるのがうれしくなります。


○ 生姜を皮ごとすりおろし、蜂蜜漬に。パンやクラッカーに山盛りにして、懐かしさをともなって、なんと美味しいんだろう。


○ レモンを薄切りにし、やはり蜂蜜漬にします。肝臓でのアルコールを分解する効果があるとか。それよりなによりレモンの皮がことさら美味しい。パンに乗せたり、そのまま食べてしまったり、どのようにもアレンジを楽しめます。


蜂蜜のもつ殺菌作用ですぐには腐りません。野菜のピクルス、酢の物、煮物、ソース類の隠し味・・・だいたいのものに一匙の蜂蜜が一味を深め、まろやかな美味しさにであえます。

天然はちみつの店 花守 

 
 

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