今泉由利

略歴

三河湾の波静かな海辺に生まれ
繊維デザインを学んで、学生生活を終える。

地球上の日本から一番遠い国に行ってみようと思いたち、1966年に
アルゼンチンのブエノスアイレスに移り住んだ。
今は、アルゼンチンとブラジルとマイアミとニューヨークと日本に
少しづつ住んでいる。

著書


近代文芸社
今泉由利集
地球にてU

新編日本全国歌人選書10

1998年

  • 外国にて日本を思う短歌、
    飛行機の中で出来た短歌、
    日本にいて、日本を歌う短歌。

    ロッキーの真白き雪山続きつつ明かり見え始め山脈終わる


日新報道
私の子育て革命

1992年

  • 日本から弾き出してしまい、それでも日本にしがみついて、アルゼンチン生まれの子供たちを巻き込んでの25年間。


    外国で育たなければならなかつた、私の子供たち、これからさきどんなことに
    であうかもしれない。できるだけ多くの経験をさせ、いざという時には、なんなりと
    立ち向かってゆける強い身体と心、そして気高さをもたせなくては、と思うのでした。


蝸牛社
随筆集

地球にて

1990年

  • 外国に住んでいた生活の随筆と、そこからできてきた短歌を一つにまとめた本。

    アルゼンチンへ行って、何をする、というほどのこともなく、
    アルゼンチンって、何処にあるの、と地図をみることすらしないまま、
    とにかくアルゼンチンに着いてしまつた。

    見ゆる物みな実物にしてジャングルの湿度の中にしばし立ち立つ
    羽根枕を抱えておりぬしっかりと未知なる国に着くという時


石川書房
歌集(新かな使い)

地球にて

1990年

  • 1977年より1990年までのアルゼンチン・カリフォルニアに住んでいた時の短歌

 

ポプラの葉の落ち重なりてうらおもてわが手に打ちし白球はどこ


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