1月 おとなしく
スペインのサグラダファミリアの栞して守るページあり
神様のおられ月のあることをいかに守らむこの月の月
はてしなく大きいという銀河系を地球に乗りて太陽まわる
地球にて世界八十億人口のその一人ひとりのままにひとり
東京の恵比寿に住む昔日のまよい道のただ中を迷子になりつつ
音なしく匂いも色も無となしてそれでも私はしっかり居ます
松の木の冬日の寒さ凌ぐため「こも巻き」をする兼六園
秋の日の大き青空飛行中四十六億年前に生まれし太陽
海王星まで行かなくてよしマイアミまで辿り着けば良い
果てしなく大きいという宇宙につづく方落付き見詰む
地球なる引力身体に感じつつ飛んで飛んでフロリダマイアミ
落ち葉してヤマアララギは辛夷の木三丁目の交差点わき直と立つ
玄関前四階のテラスに届くマグノリア・コブス・辛夷と共生
辛夷咲き苗代を作りはじめよと大豆、ジャガイモ播き時期告ぐる
太陽系の果てより飛び来こしといふ「アトラス彗星」ようこそ私に
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